「格安SIMに乗り換えたいけどソフトバンクのメールはそのまま使いたいんだよね」とお考えの方
「ガラケーが2024年1月31日で終了するから、このタイミングで格安SIMへ乗り換えたいけどメールはそのまま使いたい」とお考えの方
ご安心ください
ソフトバンクが提供しているメールアドレスは、ソフトバンクの回線を契約している人しか利用ができませんでしたが、2021年12月20日から開始された有料の「メールアドレス持ち運び」サービスにより、回線を解約したあともメールアドレスをそのまま利用することができるようになりました
メールアドレスを変更せずにすむので、オンラインサービスへ登録したメールアドレスの変更・メールアドレス変更の周知にかかる手間がはぶけます
この記事では「メールアドレス持ち運び」に必要な手続きや設定、メリットとデメリット、アドレス帳の移行について解説します
「メールアドレス持ち運び」は、回線解約後も同じメールアドレスが使えるサービス
ソフトバンクの回線を解約したあとも、引き続きメールアドレスを利用するためのサービスです
メールアドレスを引き続き利用するには、「メールアドレス持ち運び」の申込と設定、必要になります
また「メールアドレス持ち運び」を申し込むには、下記が必要になるので事前に準備することをおすすめします
- クレジットカード
- SoftBank ID
- ソフトバンク以外のメールアドレス
上記3点は申込時に必要なので、くわしく解説します
申込と設定・アドレス帳の移行については、後ほど解説いたします
「メールアドレス持ち運び」に必要なモノ
- クレジットカード
- SoftBank ID
- ソフトバンク以外のメールアドレス
クレジットカードが必要
「メールアドレス持ち運び」は有料のサービスになります
もちろんソフトバンク回線を利用していればメールアドレスは無料ですが、回線を解約しメールアドレスだけ使う場合は有料になるので注意が必要です
支払いは、月額330円もしくは年額3,300円の料金がかかります
今までソフトバンク回線の支払いを口座振替にしていた人は、クレジットカード払いになるので注意してください
クレジットカードが手元にない人は、いまのうちに用意しましょう
クレジットカードは申込をしてからカードが届くまでに数週間かかることがあります
クレジットカードの発行にはカード会社の審査基準を充たす必要がありますが、基準は明示されていません。申し込みをして連絡を待つ以外にないので、早めの申込をおすすめします
「SoftBank ID」が必要
「SoftBank ID」は My SoftBank へログインするためのIDです
My SoftBank から「メールアドレス持ち運び」の申込・設定をおこなうので、「SoftBank ID」を事前に発行しておくとスムーズに申し込みができます
Gmailなどのソフトバンクメール以外が必要
「メールアドレス持ち運び」の申込時に本人確認をおこなうので、ソフトバンク以外のメールアドレスが必要です
本人確認は申込時に入力したメールアドレスあてに確認番号が送られてくるので、ソフトバンク以外の受信可能な Gmail や Yahoo!メール などが必要になります
「メールアドレス持ち運び」の申込と設定方法
「メールアドレス持ち運び」の申込方法
「メールアドレス持ち運び」の申込は、Web申込のみです。店頭ではおこなっていません
パソコンまたはスマホを使って「My SoftBank」から申し込みます
申込の流れは次の通りです
- お申込みページから「My SoftBank」へログインをする
注意:回線を解約した翌日から31日以内に申し込みを完了させないとサービスが利用できなくなります - 料金プランを選択する(月額 or 年額)
- クレジットカード情報の登録する
- 受信可能なメールアドレスを登録する
注意:ソフトバンク以外のメールアドレスです。本人確認のための通知がこのメールアドレスあてに届きます - 本人確認をする
以上が申し込みの流れになります
詳細な申し込み手順はソフトバンクのページに掲載されています
「メールアドレス持ち運び」の設定方法
設定の流れは次の通りです
- 「My SoftBank」へログインをする
- メールアドレスとパスワードを確認する(本人確認あり)
- 手順2で確認した情報とサーバ名をメールアプリを設定する
以上が設定の流れになります
詳細な設定手順はソフトバンクのページに掲載されています
S!メールの設定
Eメールの設定
アドレス帳の移行
アドレス帳の移行は、ソフトバンクでは対応していないため、転出先で対応しているか確認する必要があります
もし対応していない場合は、自力で行う必要があります
作業自体は単純で、ガラケーからアドレス帳を取得してスマホに取り込むだけです
ガラケーから取得したアドレス帳は、vcfというファイル形式で管理されています
vcfファイルは、名前、電話番号、メールアドレスなどの情報を、1人ごとに保存しています
仮に100人分の登録があるとしたら、100回取り込まなければなりませんので、手間がかかります
そこで、ファイルが複数ある場合でも1つのファイルにまとめる手順を紹介します
また、ガラケーから出力したvcfファイルをそのままスマホで取り込むと文字化けする可能性があるため、文字化け対策も含めて解説します
アドレス帳の移行に必要なモノ
- パソコン
- microSDカード
- カードリーダー
- Googleアカウント
- AppleID
パソコンは、ガラケーから取得したアドレス帳のデータを加工するために必要です
microSDカードは、ガラケーからアドレス帳のデータを取り出すために必要です
カードリーダーは、microSDカード内のデータをパソコンに渡すために必要です
Googleアカウントは、Androidスマートフォンのアドレス帳を利用するために必要です
AppleIDは、iPhoneのアドレス帳を利用するために必要です
アドレス帳をガラケーからパソコンにコピーする
- ガラケーにmicroSDカードをセットしてアドレス帳を開きます
- メニューから「コピー」を選択し、microSDカードをコピー先に選択します
- コピーが終わったら、microSDカードを取り出してカードリーダーにセットし、パソコンに接続します
- パソコンからmicroSDカードのフォルダを開くと、アドレス帳の数だけ.vcfファイルがあります。すべてのファイルをパソコンにコピーします
アドレス帳を1つにまとめる & 文字化け対応する
- 「C:\vcf」フォルダに「copy.bat」というファイルを作成します
・フォルダ内で新規作成を選び、テキストドキュメントを選択します
・ファイル名を「copy.bat」にします
・「拡張子を変更すると、ファイルが使えなくなる可能性があります」というメッセージが表示されたら、「はい」を選択します。(アイコンが歯車マークになります) - ファイルを右クリックして、「編集」を選択し、メモ帳を開きます
・下記のコードをコピーし、メモ帳に貼り付けます
copy *.vcf address_all.vcf - メモ帳で上書き保存します
- 「copy.bat」を実行します
・この操作により、「address_all.vcf」というファイルが作成されます - 「address_all.vcf」を右クリックし、「開く」をクリックします
- 「その他のアプリ↓」をクリックし、「メモ帳」を選択し、「OK」をクリックします
- 「名前を付けて保存」を選択し、文字コードを「ANSI」から「UTF-8」に変更して保存します
アドレス帳をパソコンからスマホにコピーする
iPhoneの場合
- パソコンでiCloudにログインします。以下のURLからログインできます
https://www.icloud.com/ - 「連絡先」を開きます
- 画面左下の歯車アイコンをクリックして、[vCardを読み込む]を選択します
- address_all.vcfファイルを指定して開きます
- iPhoneの連絡先に反映されます
Androidの場合
- パソコンでGoogleコンタクトにログインします。以下のURLからログインできます
https://contacts.google.com/ - 左上のメインメニューから「インポート」を選択します
- [ファイルを選択]をクリックして、address_all.vcfファイルを指定して[開く]をクリックします
- [インポート]をクリックします
- Androidの連絡先に反映されます
「メールアドレス持ち運び」のメリット
「メールアドレス持ち運び」を使うと以下のメリットがあります
- ソフトバンク回線を解約しても、同じメールアドレスが利用できる
- メールは200MBまたは5,000件まで保存できる
ソフトバンク回線を解約しても、同じメールアドレスが利用できる
ソフトバンクのメールアドレスは回線を解約すると利用できなくなります
「メールアドレス持ち運び」を申し込むと、引き続きメールアドレスが使えるため、オンラインサービスのログインや知人にアドレス変更の連絡をするなど手間がかかりません
メールは200MBまたは5,000件まで保存できる
メールのデータは利用する端末に保存されません
GmailやYahooメールと同じ仕組み(IMAPという仕組み)でメールをおこなうためメールデータはメールサーバ上で管理されます
メールのデータは、メールサーバで保存されるため、スマホが故障してもメールが消えることがありません
「メールアドレス持ち運び」のデメリット
「メールアドレス持ち運び」を使うと以下のデメリットがあります
- 月額330円もしくは年額3,300円が発生
- 再度ソフトバンクに戻っても、「メールアドレス持ち運び」の利用料が発生
月額330円もしくは年額3,300円が発生
ソフトバンクの回線を契約している間はメールアドレスは無料で利用できましたが、解約後も利用するには有料のサービスを契約しないとメールアドレスは利用できなくなります
再度ソフトバンクに戻っても、「メールアドレス持ち運び」の利用料が発生
ソフトバンクから他社にMNPをした後、再びソフトバンクに戻っても、「メールアドレス持ち運び」の利用料は発生します
「メールアドレス持ち運び」の注意点
- 申込期限は解約日の翌日から31日以内
- メールが一時的に使えない
- 支払はクレジットカードのみ
- 店頭から申し込みができない
申込期限は解約日の翌日から31日以内
解約日の翌日から31日以内に申し込みをしないと、メールアドレスが利用できなくなります
メールが一時的に使えない
「メールアドレス持ち運び」の申込は解約後になるため、解約してから設定が完了するまでメールが使えなくなります
支払いはクレジットカードのみ
ソフトバンク回線の支払いは現金振込や口座引き落としなど選べましたが、「メールアドレス持ち運び」の支払いはクレジットカードしかできません
クレジットカードが手元にない人は用意する必要があります
店頭から申し込みができない
Webから申し込みになるので店頭では申し込みができません
まとめ
「メールアドレス持ち運び」の概要から利用までを解説しました
「メールアドレス持ち運び」は、ソフトバンク回線を解約してもメールアドレスをそのまま使い続けることができる便利なサービスです
そんな便利なサービスですがデメリットが2つあります
- 月額330円もしくは年額3,300円が発生
- 再度ソフトバンクに戻っても、「メールアドレス持ち運び」の利用料が発生
「メールアドレス持ち運び」は有料サービスになります。一度ソフトバンクを解約して再びソフトバンクに戻った場合も利用料はかかってしまうため、メールアドレスが本当に必要なのかよく考えて申し込みしましょう
申込時に注意すべき点は次の4つです
- 申込期限は解約日の翌日から31日以内
- メールが一時的に使えない
- 支払はクレジットカードのみ
- 店頭から申し込みができない
「メールアドレス持ち運び」の申し込み期限を過ぎるとメールアドレスの利用ができなくなるため、解約の手続きを行った後に申し込むなど、注意が必要です
これまで回線の利用料金を口座振込で支払っていた人も、「メールアドレス持ち運び」の利用料金はクレジットカードでの支払いになるので、クレジットカードを持っていない場合は、別途発行する必要があります
「メールアドレス持ち運び」の申込と設定は、画面に案内が表示されるので進めれば終わります。わからない場合は、ソフトバンクの公式ページに詳細な説明と画像が掲載されているため、手間や時間をかけずに設定までできます
「メールアドレス持ち運び」を利用することでソフトバンク回線を解約しても同じメールアドレスが利用できるため、オンラインサービスへ登録したメールアドレスの変更や、メールアドレス変更に伴う周知にかかる手間が省けます
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