スマホの電話料金を安くしたいなら、「プレフィックス通話」を使うのがおすすめです。
プレフィックス通話とは、電話番号の先頭に特定の番号を付けることで、安い通話回線を経由して電話をかけられる仕組みになります。
mineoでんわやOCNでんわなどの格安SIMで使われており、プレフィックス通話は通常の半額ほどで通話ができます。
mineoでは「mineoでんわ」やOCNでは「OCNでんわ」など、格安SIM会社にごとにプレフィックス通話のサービス名はさまざまです。
この記事では、プレフィックス通話の仕組みやメリット・デメリットをやさしく解説します。
プレフィックス通話は、電話番号の先頭に番号をつけて通話料を安くする仕組み
プレフィックス通話とは、電話をかけるときに電話番号の先頭に「プレフィックス番号（例：0088292）」を付けることで、安い通話回線を経由して発信できる通話方式です。
通常、スマホの通話はドコモやauなどの回線をそのまま使うため、30秒あたり22円の通話料金がかかります。
しかし、プレフィックス通話では電話番号の前に「0088292」などの番号を付けることで、格安の中継事業者の回線を経由して通話できるため、通話料金を抑えることができます。
たとえば、通常の電話番号が「090−1234−5678」だった場合、プレフィックス通話では「0088292-090-1234−5678」のように、プレフィックス番号を先頭につけて発信することで通話料が安くなります。
利用者は、格安SIM事業者の専用通話アプリを使うことで、このプレフィックス番号を自動的に付けて発信することができます。
また、格安SIM事業者の中には、スマホの標準電話アプリからでも自動でプレフィックス番号を付けて発信できるようにしているところもあります。
プレフィックス通話を使うと何が変わる？
通話料を抑えたいけど、使いにくかったり音質が悪いのは困りますよね。
でも、プレフィックス通話は思っているよりも手軽に使えて、普段の通話とほとんど変わらないんです。
ここでは、プレフィックス通話を使うと何が変わるのかを紹介します。
通話料金が安くなる
プレフィックス通話を使う一番のメリットは、通話料金が大幅に安くなることです。
たとえば、スマホで通常の電話（キャリアの音声通話）をかけた場合、通話料は30秒あたり22円かかります。
しかし、プレフィックス通話を使えば、同じ通話でも30秒あたり11円と、約半額に抑えることができます。
これは、プレフィックス番号を付けることで、ドコモやauなどのキャリアの回線ではなく、格安の中継事業者の回線を経由して発信するためです。
たとえば月に10分ほど通話をした場合、以下のような通話料になります。
| 通話方法 | 通話料（10分） |
|---|---|
| 通常通話（30秒22円） | 約440円 |
| プレフィックス通話（30秒11円） | 約220円 |
このように、月に10分ほどの通話でも料金に差が出て、月200円以上、年間で2,000円以上の節約になることもあります。
電話をかける頻度が少ない人でも、ちょっとした通話が積み重なると、意外と差が出てくるのが通話料です。
「かけ放題は不要だけど、できるだけ安く通話したい」という人にとって、プレフィックス通話は、ちょうどいい選択肢になりそうです。
通話アプリで操作はかんたん
プレフィックス通話と聞くと、「毎回番号を手入力しないといけないの？」と不安に思うかもしれませんが、実際の操作はとてもかんたんです。
多くの格安SIM事業者では、プレフィックス番号を自動で付けてくれる専用の通話アプリを提供しています。
たとえばmineoなら「mineoでんわ」、OCNなら「OCNでんわ」といったアプリがあり、アプリから発信するだけで自動的にプレフィックス通話になります。
アプリの使い方も普段の電話アプリとほとんど同じで、電話帳や発信履歴とも連携しているため、特別な設定や操作は必要ありません。
「普段と同じように電話をかけるだけ」で、自然に通話料を節約できます。
また、格安SIM事業者の中には、スマホに最初から入っている標準の電話アプリからでも、自動でプレフィックス番号を付けて発信できるサービスを提供しているところもあります。
たとえば、日本通信SIMでは、標準で電話アプリからそのまま発信しても30秒11円で通話ができるようになっています。
通話品質はほぼ変わらない
通話料が安くなると聞くと、「その分、音質が悪くなるのでは？」と不安に感じるかもしれません。
でも、プレフィックス通話は通常の電話と同じ携帯電話の通話回線を使っているため、通話品質に大きな差はありません。
IP電話（LINE通話など）とは異なり、インターネット回線を使わないため、通信環境に左右されにくく、安定した音声で通話できます。
実際に私もmineoでんわを使っていますが、通話中に「聞こえづらい」「途切れる」と感じたことはほとんどありません。
相手にも自分の電話番号がきちんと通知されるため、「誰からの電話かわからない」といった心配もありません。
ふだん通りに話せて、料金も節約できる。それがプレフィックス通話の魅力です。
通話方式にはどんな種類があるの？
スマホで電話をかけるとき、通話の方法はどれも同じに見えるかもしれませんが、実は通話方式にはいくつか種類があります。
ここでは、よく使われる以下の3つの通話方式を紹介します。
- 通常通話
- プレフィックス通話
- IP電話
それぞれの特徴や違いをわかりやすく解説していきます。
通常通話（キャリア通話）
通常通話は、ドコモ・au・ソフトバンクなどの携帯キャリアが提供している、最も基本的な通話方式です。
スマホに元からある電話アプリで発信すれば、そのまま携帯電話会社の回線を使って通話ができます。
- 音質が安定しており、遅延も少ない
- 操作もシンプルで、誰でもすぐに使える
- 通話料は30秒あたり22円程度とやや高め
通常通話は安定していますが、通話が多い人には料金面で負担になることがあります。
プレフィックス通話
プレフィックス通話は、電話番号の先頭に「0088292」などの番号を付けることで、中継事業者の通話回線を経由し、通話料金を安くできる方式です。
格安SIMの通話アプリ（mineoでんわ、OCNでんわなど）を使うことで、自動的にこのプレフィックス番号が付加され、操作感は通常通話とほぼ同じです。
- 通話料は30秒あたり11円程度と約半額
- 音質も通常通話とほとんど変わらない
- 専用アプリが必要な場合もあるが、基本操作はシンプル
- 一部の番号（110・119、117など）は、プレフィックス番号ではかけられない
「通話はそこそこするけど、かけ放題まではいらない」という人にとって、プレフィックス通話はコスパのよい選択肢といえるでしょう。
IP電話（インターネット通話）
IP電話は、インターネット回線を使って音声を送受信する通話方式です。
代表的なサービスには「LINE通話」や、かつて提供されていた「050 plus」などがあります（050 plus は現在新規受付を終了）。
- 通話料はとても安く、無料の場合もある
- LINE通話などは、アプリ同士なら無料で通話可能
- 通信環境に左右されるため音質が不安定になりやすい
- 一部の番号（110・119、117など）には、かけられない
- データ量を消費する（LINE通話は1時間あたり約18MBが目安）
通信状況に影響されやすいため、安定した通話をしたい人にはIP電話はあまり向いていません。
まとめ：それぞれに向き・不向きがある
| 通話方式 | 特徴 | 通話料 | 音質 | 備考 |
|---|---|---|---|---|
| 通常通話 | キャリア回線をそのまま使用 | 高め（30秒22円） | 安定 | 緊急通報などすべて対応 |
| プレフィックス通話 | 番号を付けて安い回線を経由 | 安め（30秒11円） | ほぼ変わらない | 一部の番号はプレフィックス通話では発信できない |
| IP電話 | インターネット回線を利用 | 無料〜安め | 不安定になりやすい | 一部の番号は発信できない |
それぞれの通話方式にはメリット・デメリットがありますが、費用・使いやすさ・音質のバランスを重視する人には、プレフィックス通話がちょうどいい選択肢といえます。
プレフィックス通話のメリット・デメリット
プレフィックス通話には、通話料が安く、音質も通常通話と変わらないといったメリットがあります。一方で、使い方によっては注意すべき点もあります。
ここでは、プレフィックス通話を使う前に知っておきたいメリット・デメリット・注意点をまとめました。
プレフィックス通話のメリット
- 通話料が安い（通常通話の約半額）
→ 通常の通話が30秒あたり22円に対して、プレフィックス通話なら約11円。ちょっとした通話でも積み重ねると差が出ます。 - 音質が通常通話とほぼ変わらない
→ キャリアの音声通話回線を使うため、IP電話のように通信環境に左右されにくく、クリアな音質で通話できます。 - 専用アプリを使えば操作もかんたん
→ 格安SIM事業者の専用アプリを使えば、自動でプレフィックス番号が付加されるので、特別な設定や操作は不要です。 - 自分の電話番号が相手にきちんと表示される
→ 通話先に「非通知」にならず、通常通話と同じように相手に番号が表示されるので安心です。
プレフィックス通話のデメリット
- 一部の番号（110・119、117など）にはかけられない
→ プレフィックス通話では、緊急通報や一部の特番には発信できません。必要なときはプレフィックスを外して発信する必要があります。 - キャリアのかけ放題とは併用できないことがある
→ プレフィックス通話は中継業者の回線を使うため、キャリアの「かけ放題」オプションとは仕組みが異なり、適用されないことがあります。
プレフィックス通話の注意点
- 国際電話には非対応なことが多い
→ プレフィックス通話は国内通話向けのサービスが中心で、国際電話には対応していないことが一般的です。 - 通話履歴にプレフィックス番号が表示されることがある
→ 一部の機種では、着信履歴に「0088292」などの番号が表示され、見づらいと感じることがあります（最近は自動的に番号を省略してくれる端末も多いです）。 - 専用アプリのインストールが必要な場合がある
→ 多くの格安SIMでは、通話料を安くするために専用アプリを使用します。人によっては、アプリを切り替えて使うのが面倒に感じるかもしれません。
まとめ｜プレフィックス通話はこんな人におすすめ
プレフィックス通話は、電話番号の先頭に特定の番号をつけて発信することで、品質をほとんど落とさずに通話料をおさえる仕組みです。
mineoでんわやOCNでんわなど、格安SIMの通話アプリを使えば、特別な操作は必要なく、いつも通りの感覚でプレフィックス通話が利用できます。
一部の番号にかけられない、国際電話に対応していないといった制限はありますが、通話料をできるだけ安く抑えたい方にとっては非常にコスパの良い選択肢です。
こんな人におすすめ！
- 毎月の通話時間が短く、「かけ放題まではいらない」と感じている人
- 通話料をできるだけ抑えたい人
こうしたニーズに合うのが、mineoをはじめとする多くの格安SIMが提供しているプレフィックス通話です。
「通話料をおさえつつ、しっかり使いたい」という方にとって、プレフィックス通話はすぐにでも試せる、手軽でおすすめの通話方法です。
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