初めて格安SIMを検討したとき、『SIMロックって何? SIMロック解除が必要なの?』と戸惑ったのを覚えています。
スマートフォンには、特定の通信会社でしか使えないように制限されているものがあり、これを「SIMロック」と呼びます。
現在販売されている端末では、原則としてSIMロックが禁止されているため、他社のSIMカードも利用できます。ただし、過去に販売された端末にはSIMロックがかかっている場合があるため、解除が必要になることもあります。
本記事では、SIMロックやSIMロック解除の仕組みを解説します。スマホをもっと自由に使いたい人は、ぜひ参考にしてください
SIMロックとは?
SIMロックとは、特定の携帯電話会社のSIMカードしか使えないように端末に制限をかける仕組みのことです。
スマートフォンには、通信会社が提供するSIMカードを挿入することで通話やインターネットを利用できる仕組みがあります。
しかし、一部の端末には「SIMロック」という制限がかかっており、特定の通信会社のSIMカードしか使えないようになっています。
例えば、ドコモで購入したスマートフォンにauやソフトバンクのSIMカードを挿しても、通信ができないことがあります。また、海外渡航時に現地の通信事業者のSIM カードを利用することもできません。
これが「SIMロック」の状態です。反対に、どの通信会社のSIMカードでも使える端末は「SIMフリー」と呼ばれています。
なぜSIMロックがかけられていたのか?
SIMロックは、かつて通信会社ごとに異なる通信方式やネットワーク設定が存在していたため、自社の回線でのみ安定したサービスを提供する目的で導入されたと考えられます。
また、端末を安く販売する代わりに、一定期間自社の回線を利用してもらうことで、コスト回収をしやすくする仕組みとしても活用されていたと考えられます。
SIMフリーとの違い
SIMフリーは、最初からどの通信事業者のSIMカードでも利用できる状態の端末のことを指し、それらの端末のことを「SIMフリースマホ」や「SIMフリー端末」などと呼ぶことがあります。
SIMロックがかかっていないため、好きな携帯電話会社のSIMカードを挿入すれば、そのまま利用できます。
これにより海外旅行時に現地のSIMカードを使ったり、他社の格安SIMに乗り換えることが簡単になりました。
SIMロック解除の背景と現在の状況
SIMロック解除がどのように進められ、現在どのような状況になっているのかを解説します。
SIMロック解除のきっかけとなった総務省のガイドライン
2010年(平成22年)、総務省は「SIMロック解除に関するガイドライン」を策定しました。
このガイドラインは、利用者が端末を自由に使えるようにすることで、乗り換えをしやすくすることを目的としていました。
しかし、当初はすべての端末で解除義務があったわけではなく、携帯電話会社ごとの対応も限定的でした。その後、SIMロック解除の義務化が段階的に進められました。
SIMロック解除の推進とその理由
SIMロック解除が推進された背景には、以下のような理由が考えられます。
- 消費者の利便性向上と乗り換え促進
- 市場競争の促進と公正な取引の実現
【消費者の利便性向上と乗り換え促進】
SIMロックがかかっていると、携帯会社を乗り換える際に端末も新しく購入しなければならないケースが多く、これが消費者の選択肢を狭める要因になっていました。
SIMロック解除が進められることで、現在利用している端末をそのまま使いながら、料金プランの安い携帯会社へ乗り換えやすくなり、消費者の利便性が向上したと考えられます。
【市場競争の促進と公正な取引の実現】
SIMロックがあることで、特定の携帯会社に利用者が固定され、競争が制限されることが指摘されていました。
SIMロック解除が進められることで、利用者が自由に携帯会社を選べるようになり、料金やサービスの向上につながった可能性があります。これにより、市場全体の健全な発展が促されたのではないかと考えられます。
現在のSIMロック解除の状況
2021年10月以降、原則としてSIMロック付き端末の販売を禁止しています。それ以前に販売された端末については、携帯電話会社でSIMロック解除の手続きを受け付けています。
SIMロックの確認方法
自分の端末にSIMロックがかかっているかどうかを確認する方法はいくつかあります。ここでは、スマホの設定やキャリアの公式サイトでの確認方法を紹介します。
スマホの設定から確認する方法
端末からSIMロックの状態を確認するには、次の設定項目から確認します。
OSやバージョンの違いにより項目名が違うことや確認できないこともあります。その場合は、端末を購入した携帯電話会社のWebサイトから確認したりマイページから確認をしましょう。
iPhoneの場合:「設定」 → 「一般」 → 「情報」の「SIMロック」の項目を確認。
Androidの場合:「設定」 → 「端末情報(またはデバイス情報)」の「SIMカードステータス」の項目を確認。
携帯電話会社のマイページで確認する方法
携帯電話会社のマイページにログインすると、契約中の端末がSIMロックされているかどうかを確認できる場合があります。
SIMロック解除の方法
SIMロックの解除方法は、オンライン、店舗、電話の3通りです。
ここでは大手携帯電話会社(ドコモ、au、ソフトバンク)の解除方法を紹介します。
楽天モバイルが販売する端末は、基本的にSIMフリーなので解除の必要がありません。
【ドコモの場合】
- オンライン
- 手順:My docomo で SIMロック解除の手続き後、機種本体に設定する
- 用意するもの:dアカウント(無料で作成可能)、ネットワーク暗証番号
- 店舗:ドコモショップまたは d garden へ
- 用意するもの:対象端末、本人確認書類、ネットワーク暗証番号
- 電話:契約中のドコモ端末からかける場合「151」へ
一般電話からかける場合「0120−800−000」へ
受付時間は 9:00 から 20:00
※ネットワーク利用制限がかかっている場合は、SIMロック解除不可
詳細はドコモ「SIMロック解除」へ
https://www.docomo.ne.jp/support/unlock_simcard/
【auの場合】
- オンライン
- 手順:My au で SIMロック解除の手続き後、機種本体に設定する
- 用意するもの:au ID(無料で作成可能)
- 店舗:au Style または auショップへ
- 用意するもの:対象端末、本人確認書類
- 電話:対応なし
※ネットワーク利用制限がかかっている場合は、SIMロック解除不可
詳細はau「SIMロック解除のお手続き」へ
https://www.au.com/support/service/mobile/procedure/simcard/unlock/
【ソフトバンクの場合】
- オンライン
- 手順:My SoftBank(ソフトバンクの契約がない場合は専用サイト) で SIMロック解除の手続き後、機種本体に設定する
- 用意するもの:ソフトバンクID(無料で作成可能)、IMEI番号
- 店舗:ソフトバンクショップへ
- 用意するもの:対象端末、本人確認書類、ソフトバンク以外のSIMカード
- 電話:対応なし
※ネットワーク利用制限がかかっている場合は、SIMロック解除不可
詳細はソフトバンク「ソフトバンクの携帯電話を他社で利用する/SIMロック解除」へhttps://www.softbank.jp/mobile/support/usim/unlock_procedure/
SIMロック解除のメリット
SIMロックを解除することで得られるメリットとついて説明します。
- 好きな通信会社を選べる
- SIMロックを解除すると、今まで使えなかった他社のSIMカードを挿してもスマホが使えるようになります。これにより、料金の安い格安SIMに乗り換えることも可能になります。
- 海外旅行でも便利
- 海外に行くときに、現地のSIMカードを購入して差し替えるだけで、その国の通信サービスが使えます。高額な国際ローミングを避けることができます。
- スマホの売却価格が上がる
- SIMロックが解除されている端末は、ロックがかかっている端末よりも中古市場で数千円高く売れる傾向にあります。
SIMロック解除後の注意点
SIMロック解除後に気をつけるべきポイントについて解説します。
他社の回線で必ず動作するとは限らない
SIMロックを解除しても、スマホの通信方式(対応バンド)が異なると他社のSIMカードを入れても使えないことがあります。
事前に利用したい携帯電話会社の動作確認済み端末の情報を確認しましょう。
スマホの対応バンドについては、こちらで解説しています。
⇒ スマホの周波数帯(バンド)とは?格安SIMでも失敗しない確認方法を初心者向けに解説
APN設定が必要になる場合がある
他社回線を使う場合、新しいSIMカードのAPN設定を手動で行う場合があります。
設定を間違えるとインターネットに接続できないことがあるので注意が必要です。
APNについては、こちらで解説しています。
⇒ 【APNとは】基本から設定方法まで解説
他社SIMカードの動作保証はしていない
SIMロック解除後に他社のSIMカードを挿入して利用する場合に、元の携帯電話会社では動作内容に関する保証はしていません。
乗り換え先の携帯電話会社の動作確認済み端末の情報を確認しましょう。
まとめ
SIMロック解除をすることで、端末の使い方の自由度が大幅に広がります。
他社回線の利用や海外SIMの活用など、多くのメリットがあるため、乗り換えや端末の活用を考えている人はぜひチェックしてみてください。
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